こんにちは、スタッフの金子です。
前回のNEW BIKEインプレッション アッセンブル編、ご好評いただきましてありがとうございます。
店頭でもこれが噂のNEW BIKEですね!?とお声がけ頂く機会も多くなりました。
やはり皆様気になられているのかと思います。
ぶっちゃけどうなのよ?ディスクロード、と。
と、いう事で今回はインプレッション実走編をお送り致します。(主観に基づく)
皆様のご参考になれば幸いです。
CAAD13 SRAM FORCE E-Tap AXS
結論から申し上げますと、「ずっと乗っていたくなるほど楽しい!最高!!」です。
まず、このCAAD13ですが、フレームはアルミです。
個人的には、初めて買ってもらったロードバイク以来のアルミロードでしたので、かれこれ16年ぶりでしょうか。。。
CAAD13に至るまでの様々なアルミバイクも試乗してきましたが、基本的にアルミフレームに対するイメージは16年前のそれから大きく変わることなく、正常進化を遂げて性能が向上してきたと思っております。
漕ぎだしの軽さや乗り心地など、アルミにはアルミの良さがある、と表現することが多かったですね。
しかし今回のCAAD13は違いました。
良い意味でアルミらしさが無い!これには驚きました。。。
もちろん、アッセンブルされているパーツによる恩恵も大きいのですが、とにかく乗り心地が格段に向上しておりました。
地面に一番近いホイールや、身体に一番近いハンドル、シートポスト、これらがすべてカーボンで出来ているので、身体に跳ね返ってくる振動の感触、これはもうカーボンバイクとほぼ一緒と言っても良いと思います。
しかし、そのカーボンが拾いきれないようなインパクトの掛かる衝撃。
これを上手くいなしてくれているのは間違いなくフレームのしなりだと思います。
この感触がアルミとは思えないほどのやさしさなのです。
CANNONDALEはまた一つ上の進化を遂げたと感じましたね。
オンロード、オフロード問わず走行しましたが、ディスクロード化におけるタイヤ幅の増加も手伝い、安定感も向上して身体へのストレスがとても少なくなった印象です。
これからロードバイクに乗りたい方は、断然ディスクロードをお勧めします。
走りの性能に関しても、やはりディスクロード化における恩恵が大きいと感じました。
これはどのメーカーのバイクにも言える事ですが、スルーアクスルシステムによってフレームとホイールの接点の剛性が上がったので、今まで以上に反応性が上がっております。
ひと漕ぎ目からの軽さはディスクロード特有の気持ちよさがあり、多少ホイールのグレードが低くてもその特性はしっかり活かされると思います。
CAAD13の場合、この反応性、踏み心地にアルミらしさがしっかりと残っておりました。
シャキッとした反応は今までのCAADシリーズをきちんと継承しており、スルーアクスル化による恩恵も相まって、低速からの加速感は清々しいの一言。
付属のホログラムKNOTカーボンホイールもフレームとの相性がとても良く、アルミ特有の一瞬感じる硬さ、跳ね返りを上手く受け止めバネ感に変換させてくれる優秀なホイールです。低剛性によるもたつきとは明らかに違います。
勿論、重量級ライダーや、スプリントなどを得意とするパワー系ライダーには少し物足りなく感じてしまう部分もあるかと思いますが、そこはホイール剛性がもっと高い物に変えてあげれば補えるところです。
反応性が良く脚残りも良い。これがいつまでも長く乗っていたい気持ちにさせてくれる要因のひとつですね。
ホビーレーサーや週末のライドを楽しむサイクリストには持ってこいだと思います!
(気持ち良すぎて気付いたら京都まで来ちゃいました。大阪から。東寺綺麗でした。)
登りでもその反応性の良さから予想を大きく上回る登坂性をみせてくれました。
お世辞にも軽いバイクとは言えませんが、(アルミバイクとしては軽いですよ!)それを感じさせない程スイスイと登ってくれます。
CAAD13にアッセンブルされているギアはフロント48-35T リア10-33Tの12速!
一番軽いインナーローで1対1に近いギア比なので、少々キツイ坂でもしっかりケイデンス(ペダル回転数)を保って登れます。
バイクの特性上ケイデンスは高めで回してあげた方が素直に進んでくれる為、このギア設定は理に適っているのだと思います。
女性でも、この走行感の軽さとギア比で、いつもは辛い思いをしていたあの峠も楽々越えてしまうかも?しれないですね。
そして下り性能ですが、こちらもやはりディスクロードは凄いな。。。の一言。
油圧ブレーキの制動力は皆様御周知の通り、少ない力でしっかり止まってくれるので気持ちに余裕も生まれますし、上半身がリラックス出来るので結果的に疲労軽減に繋がります。
スラムの場合、前回のアッセンブル編でも触れましたが、リーチのストローク量やコンタクト位置の調整幅が広く細かく行える為、
自分が最も力が入れやすい場所に的確な位置調整が出来、結果コントロール性が良くなります。
ブレーキでこんなにも疲れ方が違うなんて、正直侮っておりました。。。
CAAD13にインストールされているタイヤは28Cですが、リム幅が広い為実寸では30C程ありました。
最初は、太すぎやしないかい?と不安に思うところもありましたが、走りの軽さに影響が無いことや、下りでバイクを倒していった時の安定感(グリップ感)が抜群でしたので、この28Cで何ら問題は無い、むしろ推奨できるサイズです。
峠など右や左へリズムでバイクを倒し込んでいく際のクイックさは、正直23Cや25Cのタイヤ程では無いものの、慣れの範疇と感じましたし、一般の方へはむしろそれが安定感にも繋がるポイントなので、恐怖感等も減ると思います。
現在はチューブド仕様ですが、チューブレスにも対応しておりますので、今後変更した時のフィーリングの違いを感じるのも楽しみですね♪
ディスクロード化におけるバイクの進化や、CANNONDALEのアルミバイク作りの進化に脱帽しつつ、今後益々加速するディスクロードの市場に少しでも前向きになって頂きたいと思い綴った今回のインプレッション。
少しでも御参考になりましたら嬉しく思います。
気になる事がございましたらいつでもご相談下さい!