VITTORIAのMTBタイヤ、 MEZCALにてオフロードを走行して参りました。
DAY1
目的地までは自走で向かいますが、オンロード編でもお伝えした通り、転がりの軽さが有る為、とってもラクチンです。
故にトレイルに辿り着く迄のアプローチはだいぶ省エネになりました。
目的地に到着。(固く締まった路面メイン、一部お湿り有り、全体の斜度は緩め)
登り始めのダート。なんとなく湿った落ち葉や枝等の合間から、つるつるの赤土(+所々コケむしてる)が見える、滑りマストの状況。
しかし、MEZCALは粛々と進んで行きます。自らの仕事を淡々とコナしていくかの様です。
やがて、まあまあきつい角度へ。シッティングからダンシングに移行してやや乱暴にペダリングしても未だ滑りません。
細かく密になったそれぞれのブロックのエッジとグラフェン2.0コンパウンドがかなり仕事をしているのでしょう。
(この辺り、コンチネンタルのブラックチリコンパウンドに近いですが・・更に優れている印象。)
条件の良い路面は言うに及ばず、ツルツルに磨かれた様な赤土、木の根等でも相当にグリップする様です。
(ただコンパウンドに土が載っている状況だとこの限りでは有りません)
これは下りに入っても変わらずで、ある程度のラインを選んで行けばそうそう破綻しません。
ただ、速度域が上がって来る下りのセクションでは過信は禁物、滑り出しが分かり易いブロックパターンとは言えスコーンと抜けます。(この様な路面だと何でもほぼ一緒ではあります。)
DAY2
この日は、数カ所のぬかるみ含む砂利道、こぶし大の岩が転がるガレ場、根っこ多めのルートへ。
このブロックパターンという事も有り、ガレた路面や木の根が激しく露出した路面では外乱に弱い印象。
登りも下りもそれなりの緊張を強いられます。(同社のMorsaやMartelloといったタイヤが、この様な路面に向くのではないでしょうか。)
また、トレイルの一部マディ箇所では。 ドロハケは余り良くないパターンかなと思いましたが、コンパウンドのドロ離れが良いのか、タイヤが回転していれば離れていきます。
タイムでは無く順位を競うクロスカントリー、ましてやトレイルライドであれば、スリッピーな下りを攻め込んでリスクを追う事も無いでしょう。
ドライからミディアム路面の高速XCレースにも対応し、ノブもアグレッシブでは無いので、路面へのインパクトも少なくトレイルタイヤとしても好印象、正にメーカーの狙っているXC及びTRAILにマッチしたタイヤでは。
総じて、コントローラブルかつハイグリップコンパウンドによりXCレースからトレイル迄カバー出来る、バランスの良いタイヤなのではないでしょうか。(前述の様にハードなトレイルであればまた違った選択肢が用意されています。)